【Brand Story Vol.1】稜線から喫茶店まで。山を想う日常を、ここから。

【Brand Story Vol.1】稜線から喫茶店まで。山を想う日常を、ここから。

はじめまして。AshTrail(アッシュトレイル)の川村です。 この度、ブランドのリニューアルにあたり、あらためて私たちの想いを言葉にしてみたいと思います。

あなたにとって、山へ行く準備を整える時間はどんなひとときでしょうか。 あるいは、下山したあとに立ち寄る喫茶店で、温かいコーヒーを飲む時間は?

私にとって登山とは、単に山頂を目指す行為だけを指すのではありません。 地図を広げる前夜の静寂から、下山後の心地よい疲れとともに過ごす街での時間まで。そのすべてが、人生を豊かにしてくれる大切なプロセスだと考えています。

原点にある、南アルプスの風


私の山の原点は、学生時代に経験した南アルプスの全山縦走にあります。
地図を広げ夜通し計画を立て、衣食住のすべてを背負い、自分の足だけで一歩ずつ歩む。 あの時、肌で感じた風の冷たさや、五感が研ぎ澄まされていく感覚。

「自分は自然の一部として、今、ここで生きている」

 その充足感は、時を経ても色褪せることなく、私の心の奥底にずっと残り続けています。

社会に出て、忙しない日々の中でふと立ち止まりたくなった時。 私を救い、前を向かせてくれたのは、いつも山での記憶や、再び山へ向かう計画を立てる時間でした。

山は、日常を乗りこなすための原動力になってくれる。 その確信が、AshTrailを立ち上げる大きなきっかけとなりました。

「山専用」という境界線への違和感

けれど、山行を重ねるほど、ひとつの小さな違和感が膨らんでいきました。

過酷な環境から身を守るための本格的な登山ウェア。その機能性やスペック自体は、命を預ける道具として、この上なく正解です。私自身、その恩恵を何度も受けてきました。

しかし、下山して街に戻った瞬間、そのあまりに「山すぎる」デザインや配色が、日常の風景の中でどこか自分の居場所から浮いてしまうような感覚を覚えることがありました。高い機能を持っているからこそ、その佇まいが「山専用」に固定されてしまっている。

山を愛する自分と、街での暮らしを楽しむ自分。その二つは、本来切り離せない、地続きなものであるはずです。

「稜線に立っている時も、お気に入りの喫茶店で一息ついている時も、自分らしくいられる一着が欲しい」

そんな願いを形にするために、私たちは街の感性と山の機能をシームレスにつなぐプロダクトづくりを始めました。

誇示しない機能、日常に溶け込むギア

AshTrailのプロダクトには、大きなロゴはありません。 パッと見ただけでは、街を歩くための日常着に見えるかもしれません。

しかしその内側には、アルプスの厳しい縦走にも耐えうる機能を静かに備えています。例えば、足さばきを邪魔しない独自の設計や、手袋をしたままでも扱いやすいバックルなど、すべては山での実体験から生まれたものです。

機能を誇示するためではなく、あなたがいざという時に、そこにあるのが当たり前のように「静かに支える」存在でありたい。 そんな想いを込めて、私たちはこの「Silent Performance(静かなる機能)」という考え方を大切にしています。

あなたが「ありのままの自分」のまま、安全に自然を楽しみ、そのままの足取りで日常へと戻っていけるように。私たちは細部まで妥協せず、作り込みを続けています。

すべての時間を、愛するために

私たちは、登頂の速さや過酷さを競うブランドではありません。 山へ向かう高揚感も、下山後の余韻も。山とその周辺にあるすべての時間を、より豊かなものにしたい。

AshTrailが、あなたの山へ行きたくなる気持ちを後押しする相棒になれたなら。 そして、その一着を纏うことで、平日も休日も、すべての瞬間が少しだけ前向きなものに変わっていったなら。 これほど嬉しいことはありません。

新しくなったAshTrail。 山と日常を地続きにする旅が、ここから始まります。

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