Trail Wide Merino Tee 開発ストーリー|いつものTシャツのまま、あの稜線へ

Trail Wide Merino Tee 開発ストーリー|いつものTシャツのまま、あの稜線へ

普段着たくなる、かつ山に行きたくなる。外に出て、着替えることなくそのまま山へ行ける。そんなアイテムを目指してパンツやシャツ、ショーツを作ってきた私たちが、その次にどうしても作りたいと思ったのが「Tシャツ」でした。

季節を問わず、オールシーズンいつでも身体に触れているTシャツは、登山にとっても日常にとっても絶対に外せないアイテムです。だからこそ、いつも着るものにこそ、AshTrailが作る意味があると考えました。

私たちが求めたのは、山で120%発揮される確かな機能性と、日常の風景に静かに馴染む美しい佇まいの両立です。

化繊のテカリか、ウールの脆さか。私たちが突き当たった素材の壁

Tシャツを作るのにまず大前提、素材の選定が最重要です。日常と比べて登山では、要求される機能性が厳しくなります。

- シンプルな化繊のTシャツ
確かに軽くてすぐ乾きますが、どうしても表面に特有のテカリが出てしまい、スポーティーさが強くなります。日常着としては、いまひとつ馴染みません。さらに山での実用面、特にテント泊など数日間にわたる登山になると、どうしても汗の匂いが気になってくるという問題もありました。

- メリノウール100%の生地
天然の防臭性と調湿性を持っています。ただ山での汗の乾きを優先しようとすると、どうしても生地を薄くせざるを得ません。しかし、薄すぎるウールTシャツは日々のケアにかなり気を遣いますし、耐久性にも不安が残ります。

私たちは、山だけで使う特別な一着を作りたいわけではありません。あくまで毎日のようにクローゼットから手に取り、ガシガシ着られることを想定しています。

Ash Trailでは総合的な耐久性、軽量性、山での機能性、そして服としての佇まい。そのすべてのバランスを整えることが重要だと考えています。

肌にはドライな化繊を、表には上質なウールを。辿り着いた「二層構造」

そうした中で試行錯誤を繰り返し、辿り着いたのが、今回選定したメリノウールとポリエステルの「プレーティング天竺」という二層構造の生地でした。

この生地の面白いところは、肌に触れる裏面と、街の目に触れる表面で、全く異なる役割を持たせられる点にあります。

- 肌に直接触れる裏面(吸汗速乾のポリエステル)
山を歩いて汗をかいた瞬間、このポリエステルが水分を素早く吸い上げてくれます。これにより、ウール特有の「濡れた生地がじっとりと肌に張り付いて冷える感覚」を抑えられます。

- 水分を受け止める表面(上質なメリノウール)
ウールへと移動した水分は、その天然の調湿性によって穏やかに外へと逃げていきます。さらに優れた防臭性のおかげで、数日間のハイクでもニオイが気になりません。

なにより、化繊特有のテカリやシャカシャカ感を抑えた落ち着いた佇まいは、下山後にそのまま街を歩いても、その景色に溶け込んでくれます。

日常に馴染むシルエットの探求

生地の次に大事にしているのはシルエットです。形が良いものでなければ、日々着たくなるものにはならない。AshTrailでは日々着てもらうことで、その機能性を実感し、そのまま山に行きたくなる、そんな体験を大事にしています。

そこで今回採用したのはワイドシルエット。街でも山でも締め付けが少なく、風が通ります。その余白は、表面のウール生地の揺れにつながり、佇まいをより上質に見せます。

1枚のシンプルなTシャツに込めた3つの工夫

素材の最適解が見つかった後も、フィールドでのテストを繰り返しながら、ディテールの修正をミリ単位で重ねていきました。一見するとシンプルなワイドシルエットのTシャツですが、ここにも私たちの山での経験から考えた工夫があります。

- 裾のラインの絶妙な前後差

長時間の歩行で意外とストレスになるのが、登り坂で前傾姿勢になったときにお腹や腰回りのずり上がり。裾のラインには絶妙な前後差をつけました。これにより動いても、腰回りを優しくカバーしてくれます。


- 首回りのリブにメリノウール100%素材を配置
最も汗の影響を受けやすく、擦れやニオイが気になる首回りのリブ部分には、あえてボディーとは別にメリノウール100%の素材を配置しました。ウールが持つ天然の消臭効果を、一番必要な場所にフルに活かすための設計です。


- イージーケアなタフさ
日常の相棒として気兼ねなく使ってほしいからこそ、繰り返しの洗濯でもヨレや型崩れを起こしにくい作りにしています。神経質になる必要はありません。ネットに入れていただければ、いつもの洗濯機で普通にガシガシ洗っていただけます。

平日も、週末の稜線もこのTシャツで

クローゼットを開けたとき、一番に手が伸びるお気に入りのTシャツ。そのリラックスした感覚のまま、気がつけばあの美しい稜線の上に立っている。そんな「街と山の境界線が心地よく溶けていく感覚」を、私たちはこの1枚に込めました。

山に行くからといって、特別な身構えはいりません。いつものお気に入りの自分のまま、そのままふらっとトレイルへ。そんな自由で軽やかな旅を、ぜひこのTシャツと一緒に楽しんでみてください。


今回ご紹介したプロダクト

Trail Wide Merino Tee 

[ Trail Wide Merino Tee の詳細を見る ]

実際に「着心地」を確かめてみたい方へ

「生地の肌触りを試してみたい」「ワイドシルエットのサイズ感を鏡の前で確認したい」という方のために、私たちは毎月ポップアップストアを開催しています。 実際のプロダクトに触れ、私たちのモノづくりの空気感を感じに、ぜひ遊びに来てください。

[ 次回のPOP-UP STOREの情報はこちら ]

Journalに戻る