登山の「脱ぎ着」というタイムロスをなくす【Trail Vent Shirt 開発ノート】

登山の「脱ぎ着」というタイムロスをなくす【Trail Vent Shirt 開発ノート】

「あ、ちょっと寒いかも」と思ってウィンドシェルを羽織り、歩き出して5分で「やっぱり暑い」と後悔する。ザックを下ろし、足を止め、ウェアを脱いでまたパッキングする。

登山において、頻繁に足を止めることはペースの乱れや体力の消耗に繋がります。 しかし、山行中の天候は気まぐれ。急な曇天、吹き抜ける風、そして容赦ない日差し。

「立ち止まって脱ぎ着することなく、歩き続けられるシャツがあってもいいんじゃないか?」

そんな無理難題とも言えるテーマから、Trail Vent Shirt の開発は始まりました。

機能を追求した結果、導き出された「形」

このテーマを解決するために不可欠だったのが、圧倒的な通気性を持つ「Dot Air®」という素材です。この機能を最大限に活かすために、シャツのシルエットは必然的に決まっていきました。

風を取り込むための、ゆとりある身幅。 バックパックを背負って歩く際、裾がずり上がって不快な思いをしないよう、あえて前後差をつけた着丈。

「脱ぎ着をなくし、一枚で多くのシチュエーションに対応する」 その目的を追い求めた結果、この「風を孕むシルエット」が必然的に生まれました。

「首元の日焼け」という課題を襟で解決する

そして、私たちが一番こだわったのが「襟の形」です。 山を歩くとき、多くの人が課題に感じているのが首元の日焼けではないでしょうか。

これまでは手ぬぐいなどを巻いて日差しを凌いできましたが、私たちはその解決策を襟そのものに求めました。

涼しさと日除けを両立するギミック


基本はオープンカラーで首元を解放し、空気を通し涼しく。 強い日差しに晒される時は、襟を立てることで日光を遮断する。

襟が立体的に自立する設計にしているため、立てた状態でも内側を風が通り抜け、首元の熱を効率よく逃がしてくれます。

山の道具として、必然の「佇まい」

私たちは、このシャツを単なる高機能ウェアで終わらせたくありませんでした。 AshTrailが大切にしているのは、「山において、デザイン目的のみの装飾はしない」ということ。

そして同時に、機能が研ぎ澄まされた結果として生まれる、服としての「佇まい」を追求することです。

なぜ、あえてポケットを付けたのか

「着続けられる行動着」として、身幅や襟の形が必然的に決まっていく中で、最後まで考え抜いたのがポケットの存在でした。

極限まで軽く、ミニマルにするならば、ポケットを無くす選択肢もありました。しかし、オープンカラーというシンプルな表情に、「着たくなる服」としてのバランスを加えるためには、このフラップポケットが必要だったのです。

ミリ単位で探り当てた「機能する配置」

もちろん、配置する以上は山で完璧に機能しなければなりません。

・バックパックのチェストベルトに干渉しない、絶妙な高さ。
・サッと手が届くよう、わずかに中央に寄せた配置。
・前屈みになった際にも中身が落ちないよう、フラップ裏に仕込んだスナップボタン。

デザインのバランスと、フィールドでの使い勝手。その二つが完全に一致する場所を探り、この形を配置しました。「機能のためのカタチ」が、結果として手に取りたくなるようなデザインになる。それが、AshTrailが目指す一つの答えです。

街で着ていても、山に行きたくなる服

最後に、私たちがもう一つこだわっているのは質感です。 化繊のシャツにありがちなテカリやシャリシャリ感を排除し、ウールのような上質な表情の生地を採用しました。風に揺れた時のドレープ感も、化繊とは思えない奥行きがあります。

オープンカラーであることも、このシルエットも、ポケットの位置一つにしても。 すべては、あなたが山で足を止めることなく、ただ目の前の景色と足音に集中するために選ばれた「必然」です。

山でも街でも、最高の機能に支えられながら歩く心地よさ。 あらゆるフィールドで活躍するTrail Vent Shirtを、ぜひ体感してください。


生地で紹介した商品はこちらからご覧ください。
さらに詳しい機能やこだわりについても紹介しております。

https://ashtrail.com/products/trail-vent-shirt

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